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Posted by だてBLOG運営事務局 at

2007年03月15日

山形 あらきそば 完


私 犬のシンちゃん お店の敷居をピョンて飛び越えて囲炉裏の前に立ったんだ
三代目ご主人がいつもと違うんだ 延し台の上に片手を置いてうつむいていた しんどそう でもすぐ私たちに気が付いて蕎麦を打とうとしたんだ そしたら釜番のお姉さんが 「だいじょぶ」って ご主人が「うん」って仲いいねー ヒューヒュー こうでないと旨い蕎麦にはなんないよね。幸吉くんと「大変なとき来ちゃったね」って「休めなくて大変だね」って。でも 出てきた蕎麦はいつもと同じ香り高くて甘くておいしい蕎麦なんだ。

何年か通ってる間に お店の手前に駐車場が出来てたんだ。もう数台車が止まっていた。その間に車を止めて下りたんだ。そしたら奥のほうでワンワンって 私 友達がいるんだと思ったらうれしくなって。でもどこからも見えなかった。「こんどね」って言いながらお店の敷居をピョンって飛び越えて入ったんだ。店内は相変わらずのにぎわい おいしい蕎麦を食べるには待たないとねって思いながら和紙に書かれたお品書きを見たら 六百円台になってたんだ。まっ、何年か置きに何十円かづつ上がってはいたんだけど、こんなに上がったのは初めて。私は幸吉くんと話し始めた「どうしたんだろうねー」「んー」
そう言えば何年か前から蕎麦街道なるものが出来た。私も幸吉くんと一緒によその店にも行って見たんだ。そしたらどこも板そば一枚五.六百円してた。それよりも量が多いあらきの蕎麦がずっと安いんでは釣り合いが取れないよね。結論が出たとこで「いただきます」

今まで何回か「むかし毛利出来ますか」て聞いても「今日は出来ません」って言われるんだけど あるとき「今日むかし毛利出来ますけど」って言われたんだ でも幸吉くんが「うす毛利でいいですって」私は食べてみたかったのに 後で幸吉くんが「うす毛利を時間差で注文したほうが最後までおいしいんだよ」って言ってた。

また秋新の頃が来て いつもの駐車場に車を止めた。開店前だったんで私たちの車だけ。降りたら「ワンワン」って でもいつもと聞こえてくる方向が違う。私と幸吉くんが通路を入っていくと柴犬の多吉君がいたんだ 多吉くんは足が太くて頼もしい感じ 「私シンです よろしくね」そしたら戸が開く音がして花番のお姉さんが「寒いからどうぞって」まだ開店前だったんだけど入れてもらったんだ。「いただきまーす」

「雪が降る前にこれてよかったねって」幸吉くんと話しながら駐車場に車を止めて、通路脇の花を見ながら店内にピョンて、入ったんだ。相変わらずの混み様しばし囲炉裏脇で待ってからテーブルへ 花番のお姉さんが「今お父さんが打ってるよ 食べてみる」って。
しばらくして花番のお姉さんが「これがいつもの こっちがお父さんの」って、二枚盛って来てくれたんだ。言われてみれば二代目ご主人のほうが、気持ちやさしい味かなって思ったんだけど。花番のお姉さんが「どっ」って聞くんで「違いがわかりません」って答えたら、釜番のお姉さんに「わからないって」って言いながら微笑んでた。二代目ご主人も微笑んでた。「ごちそうさまっ」

雪が積もってるとき、食べにいったんだ。「村山の冬ってこんなんだ」って幸吉くんが。
相変わらず香り高くて甘くておいしいんだけど、怖くなった事があったんだ。だって、蕎麦が、語りかけてきたんだ。「おれはいいときも悪いときも村山のみんなが作った蕎麦で出来てるんだ 水もここの地下水さ でいつも俺はおりこうさんに作ってもらえるんだ すごいだろ」って。
こんどは、いままで動いてなかった古いラジオから、音楽が鳴り出したんだ。「これ聞いたことあるよな」って、幸吉くん。そう、ロイ・ブギャナンのテレキャスター ロイズブルース。ロイにはテレキャスターが似合ってて、テレキャスターはロイに鳴らしてほしいんだ。「メシアが再び」を聞きながら「いただきまーす」「ごちそうさまっ」「また来まーす」 完  


Posted by 幸吉 at 22:30Comments(0)蕎麦

2007年03月13日

山形 あらきそば 参

私犬のシンちゃん 私と幸吉くんは毎年秋新のころあらきそばに通うようになったんだ 香り高く甘い秋新は格別なんだ 最初に行った時と店内は別世界 混んでる混んでる囲炉裏の周りもいっぱい 隅っこに空きを見つけてやっと座ったんだ たまたまだと思うんだけど 戸が開いていてちょうど蕎麦を作り始める若主人が見えたんだ 枡で箱からそば粉をすくい はかりで図って捏ね鉢の中へひしゃくでカメから水を汲みこぼさないように慎重に鉢の中へそれからが速い速いあっという間に固まりになって丸くなって大きくなって畳んでトントントントン 魔法みたいに蕎麦になったんだ これを1日何回繰り返すのかなって思って 大変な仕事だなって思ったんだ
こんな事もあった つづく  


Posted by 幸吉 at 23:11Comments(0)蕎麦

2007年03月09日

山形 あらきそば 弐


和紙になんか書いてある 私犬でしょ 読めないんで幸吉くんに聞いたんだ えーと定 そして三百円うそ 三千円か 達筆すぎて読めない でも三百だよな こんな話をしてると お姉さんがお盆みたいな大きな器の蕎麦を持って来た 途端に香ってきました 蕎麦の香り
こんないっぱい香る蕎麦初めて 極太の麺をすする もぐもぐ あまーい うまーい えっなにこの蕎麦 鼻から抜ける蕎麦の香り みずみずしい新鮮野菜をパリッと食べたときの気分 食べるにつれ 薄く盛られた蕎麦だけどかなりのボリュームに気づく このお蕎麦三百円ですか 幸吉くんが聞いたら ええ お姉さんが不思議そうな顔をして答えた もう一枚いかがですか いえ結構ボリュームありますね 幸吉くんが言ってた そりゃそうさ 酒田からの帰り道私と幸吉くんはドライブインの定食を食べたんだから むりむり でもまた食べたくなる蕎麦なんだ また来ます 幸吉くんが言った 私も来ます つづく  


Posted by 幸吉 at 23:37Comments(0)蕎麦

2007年03月03日

山形 あらきそば 壱

私 幸吉くんの愛犬のシン 幸吉くんはそばが小さいころから大好きで家の近くや大町とかのそば屋さんおじいちゃんに連れて行ってもらってたんだって 私はまだ生まれてなかったんだけど 覚えてるんだ 11月のある日山形はヒョウが降っていたんだ 酒田の帰り道13号線を右に曲がり橋を渡って左後はまっすぐ蕎麦屋さんを通り越すと床屋さんのところに細い路地駐車場を示す古い看板があった 車を止めて幸吉くんと少し歩くすると かやぶき屋根の古いお家 でもそこはおそば屋さんだったんだ 道路から少し奥まったところに玄関があった きれいな暖簾の前に立ち止まったんだ 私犬だけど入れてもらえるかな 幸吉くんが大丈夫だよって言いながら戸を開けた 敷居は踏んじゃいけないよって言われたから ポンって飛び越えるように中に入ったんだ 囲炉裏があっておじいさんが座ってて顔を上げると厨房があってお姉さんがいらっしゃいって 私を見ても不思議じゃないのかな こけしが有って招き猫がいて 猫も私に気付かないみたい 黒い柱に古いラジオ 丸いテーブルの後ろには掛け軸 私には達筆すぎて読めないな 隣の長テーブルには銀色の灰皿と赤い一味入れ 立派な箸入れ
幸吉くんはうす毛利とむかし毛利の違いを聞いていた お店のお姉さんにうす毛利どうぞって言われて素直に注文してた借りて来た猫みたい だってお客さんは私と幸吉くんだけ 後でわかったんだけど こんなことめったにないらしい だって11月のはじめにヒョウが降ってきたんだから さておいしいそばを食べるには待たないとね どんなそばがくるのかなーたのしみだなーて つづく  


Posted by 幸吉 at 22:35Comments(2)蕎麦

2007年02月16日

次年子 源四郎そば TAKE3

ラジオでアメリカのある町の学校の話をしていた
母の日のカードを作る授業を校長先生がやめたら 父兄から苦情が来たと言う
校長先生は子供たちの3分の2は母親がいないので かわいそうだから取りやめたと言い
父兄の意見は 母親がわりの大事な人にあげたらいいと言う意見だった
私が小学校のころ母の日に赤か白のカーネーションを着けさせられた
今思うと変な話だ 別けるから差別がはじまると思うのだが・・・

次年子 源四郎そば つづき
天然スマイルフェイスのご主人 降ってきた雪を見て これは重い雪だ 春先こういう雪なんだ
60センチだな 例年はまだまだ積もるんだ そういえば前は七兵衛も三郎兵衛も看板が雪で見えなかったが 今年は見える エルニーニョだそうだが 春の水不足が心配だ
そば粉売ってますがなんという種類ですか そば粉を売ってる蕎麦屋さんは 品種を聞きやすい
うちのは来迎寺 この辺の在来種で農家がずっと昔からそのまま使ってんだ この辺が来迎寺
村山が最上早稲 山形市がでわかおり多いな 何蕎麦打つの はい遊びで なーに遊びでって
それが最近店出すの多いんだ 十割り打つの はいでも300グラムくらいで 一人前だと捏ねられないから 二人前からお願いしてんだ おれは来迎寺一番うまいと思うな ご主人かっこいー
帰りにそば粉と妻のリクエストできくらげを購入 こんな分厚いきくらげはじめて見たな  


Posted by 幸吉 at 23:01Comments(0)蕎麦

2007年02月14日

次年子 源四郎そば TAKE2

今日近くの小学校の子供たちにバレンタインデーのチョコレートをいただきました チョコ超ー感激
ホワイトデーには 校章のかたちのクッキー作ってあげようかな
源四郎そば つづきです
ここはきじ汁が有名できじ汁に蕎麦をつける食べ方を提案しています
そこできじ汁と十割りそばと子供が原口そばで好きになった かいもちを注文しました
こちらのほうでは かいもちは納豆で食べるようです
きじ汁に蕎麦をつけて食べてみました おいしいです でもやっぱりそばつゆに一味でしょ
板そばは 肝心の蕎麦 うまいだなーこれが 夢中になって食べていると 雪が降ってきたなー
声の方を向くと ご主人らしいおじいさんが窓の外を見ていた わぁ 雪がガンガン降ってる
帰りが心配と思ったら ご主人の顔が笑ってる よく見ると天然スマイルフェイス(ほめてるんです)
後から来た二組はお帰りになって 手の空いたご主人が立っていたのです こちらを向いた 天然スマイルフェイスを見て 天気のことも忘れ お話してしまいました                   つづく  


Posted by 幸吉 at 23:10Comments(1)蕎麦

2007年02月14日

次年子 源四郎そば

先日 山形 次年子の源四郎そばへ行ってきました 朝起きたら あったカー
これなら関山越えも大丈夫と家族でお出かけ それでも雪が多いので出生届も翌年の春になるのでこの地名になったという次年子 雪が降ってきました 積もってきました でも安全運転で無事到着
駐車場にはまだ車もなく余裕こかして 愛犬慎之助と雪上お散歩 愛犬は車でお留守番 私たちは店内へ 店内には店のご主人が撮ったらしい風景写真が飾られている 注文しようと壁のお品書きを見ると 十割り蕎麦 要予約の文字 でも食べたい 花番の娘さんに 待ちますから注文できますか?
20分くらいかかりますけど 待ちますのでお願いします ということで十割り蕎麦GET ワーイ   


Posted by 幸吉 at 00:33Comments(4)蕎麦